de:code 2019 Day.2
二日目。もう年なのかスッゲー疲れてフラフラしながら会場へ・・・。
SP12: 未来を生き抜く子どもの教育、マインクラフトで扉を開くコンピューターサイエンスの学び¶
朝一、聞こうと思ってたセッションが埋まってしまったので、なんとなく気になってたマイクラの教育利用についてのセッションへ。
私、アーリー・バードなマイクラユーザーではあるが、最近の状況とか全く知らず、よくあんな複雑なもん作るなぁぐらいにしか思ってなかったがセッション聞いて合点。様々な操作がコードでかける様になってるのね。
まぁMinecraft公式プロマインクラフターな方なだけあって早い。個人的には一連の流れが生で見られて参考になった。
ただタイトルの「コンピューターサイエンスの学び」というよりは「プログラミングの学び」というタイトルが妥当だろう、という印象だった。(個人的にどうもプログラミング=コンピューターサイエンス、という認識が世間一般にあるのが解せない。プログラミングとコンピューターサイエンスは、ちゃうで、と。)
CD02: Azure Functions 2.0 Deep Dive - デベロッパーのための最新開発ガイド¶
なんとなく使ってるAzure Functions、きちんと学ぼうかと思い受講。
まず概念の説明から。こういう説明から入っていただけるの、大変良い。バックグラウンドの理解は全体の理解に多大な影響を及ぼすと思うのですよ。
そしてFunctions 2.0のおはなし。なるほど、ワーカープロセスが切り離されてgRPCで通信してんのか、そしてホストは.NET Coreなのか、それでローカルデバッグもできるのか、と納得。けどこれよくよく考えると.Net Core依存ならホスト自体Windowsの必要も最早無いのですね・・。
先日発表のあったk8s用のフレームワーク、KEDAの紹介。基調講演でも言及されてたが正直理解が追いつかずナンヤネンコレ状態であったが、このセッション聞いて意味がわかった。非HTTPなリクエストに応じてPodの調整する子、という理解をした。言い換えればServerless用のHPA、ですよね・・・?
Azure FunctionsにおけるCI/CDの適用について。そうだよね、普通に運用するならテストもしてデプロイまでするようにしとくべきだよね、反省(実質、Portalからベタがきでしか使ったことない族)
まとめ。よくまとまってて非常に参考なるセッションだった。そう、よく考えてServerless化を進めていきたいのです。
DP52: Azure Cosmos DB AMA (Ask Me Anything)¶
ちょっと記憶が曖昧で申し訳ないが、内容非公開だったと思うので感想だけ。
MS本体からガチな人が来てなんでも聞いてセッション。英語もっと話せたらたくさん聞きたいこと盛りだくさん(英語できない族なので。。。)ただ、セッション進める時に英語話した後に日本語入れるのはちょっとちょっとな感じ、時間の無駄。せめて同通レシーバー入れるぐらいできないかなぁと思った。(ちょっと驚いたが翻訳の品質は今まで聞いたなかで一番良かったかも)あとドキュメントに書いてあること聞くとか、正直非常にもったいないなぁというセッションだった。(内容自体は非常に良いと思うが、どうも客層が違う感)。個人的にはプロマネ・リードレベルが来てくれるなら、そのプロダクトにおける思想を聞きたいと思う。そのプロダクトにかける想いや哲学をまとめてセッションとか、大変興味ある。
SE02: これからの KYC と Identity on Blockchain の動向¶
個人的に今回のde:codeの中で一番気になってたセッション。(スピーカーの方、Idm実験室の方だったんですね・・・日頃から参考にさせていただいております・・・)
そうだそうだ!これからはインテンションエコノミーじゃ!(そういう名称なの知らんかった・・)
これが僕の中で今回最もインプレッシブなスライド。ブロックチェーンどうなの族な僕にとってのある種の解。「嘘つきがいない場所で使っても仕方がない」。大変よい一文。心に刻んだ。
「嘘つきががいる場所」で使うIdentity、Decenterilzed Identity。
そんな中で発表されたDecenterlized Identityの基盤であるION。githubで絶賛公開中( https://github.com/decentralized-identity/ion )。
ちょっと書ききれないのでこんなとこで。実際スライド全部読んでもらった方が良い。僕が知る限りDecenterrized Identityについて書かれた日本語スライドは正直これ以上のものを知らんです。(もっと調べろと言われりゃそりゃそうだなんだけど・・)
pptxダウンロード(要ログイン): https://eventmarketing.blob.core.windows.net/decode2019-after/decode19_PPT_SE02.pptx
CD09: 【Build 2019 発表】Blockchain as a Service 最新情報と新サービスにおけるブロックチェーン アプリ開発手法¶
さてさて最後のセッション。デプロイ王子こと広瀬さんの発表。本当はDavidと二人でやるはずが風邪のため欠席と・・・。けれども流石プレゼン慣れされておられる、スムーズ。
前提として、私、ブロックチェーン否定派でございます。とはいえ技術的に興味はあるし、実際のプロダクトで使ったこともないので、その辺自戒を込めてお勉強のつもりで聴講させていただきました。
この図、大変解りが良い。というのもBlockChainService自体が"Attest: 証明"とタグ付けされている点。ですよね、結局改ざんが難しいという点を使うためのBCですよね。
スタバでの例。コーヒー豆のトレーサービリティーをAzure BlockChain Serviceでやってるそうな。正直気になるのは真ん中に居座るElasticSearch・・・。まぁ結局実データやりとりする部分はオフチェーンにせざるを得ないんだろうなぁ、という印象。
(そして大変申し訳ないことに、どうも写真がうまく保存できてなかったようで歯抜けでございます・・・)
MS本体で動いて、Blockchain Serviceなんてやってしまうあたり、かなり前のめりでBCに取り組む姿勢なのだろう。今後に期待したい。
と思ったところで最後の最後に王子がぶち込んできたネタ。MSCorpのCTOであるMark Russinovich氏が最近BCにお熱、と。(写真撮りそびれた&ダウンロード資料にも入ってない・・・)その写真にはMark氏とEthereum創始者のVitalik氏が。。。
Mark氏と言えばWindowsカーネルモード開発においては超重要人物で、彼の著作である「インサイド Microsoft Windows」はある意味バイブルだった(僕も持ってた)。そんな人がBCか、と。自分は時代に乗り遅れてるのかなぁ、などとぼんやりとした悲壮感を感じたので、これから真面目にBCも勉強してみようと思った。(まだ嫌いだけど)
pptxダウンロード(要ログイン): https://eventmarketing.blob.core.windows.net/decode2019-after/decode19_PPT_CD09.pptx
まとめ¶
というわけで、大変学びある二日間だった。最後に要望。
- もう会場キャパ的に無理無理だと思うので、次回以降より広い会場にぜひ・・・(となるとビックサイトかパシフィコ横浜ぐらいしか無いと思うが・・・)(実際昼前の人の入れ替え時に相当な混雑で、下手こいたら将棋倒しになるレベルだったので)
- (同上だが)セッションの人気に偏りがあって満員で入れないケースもあったので、そのへんも是非調整頂きたく。もう完全事前予約制にしてしまっても良いと思う。
- セッション会場入ったら、次のセッションの名前ぐらいスクリーンに出しておいて頂きたく(二回間違えた●)
- 上級者向けセッションが昔よりかなり減った印象。セッションレベル400以上倍増を是非。
日本でも有数の規模のTechイベントであるので、今後とも是非継続して参加したいと思う所存である。